トピックス

2024年08月22日

2024年8月、厚労省から介護保険最新情報に「介護保険における福祉用具の選定の判断基準について」という重要なトピックが出されました。
福祉用具の内容ではありますが、ケアマネの皆さんにも知っていただきたい内容ということで、今回介護用品の販売、レンタルを専門に行っている株式会社シルバーとっぷ東京様にご協力いただきました。

今回「福祉用具提案における医師・リハ専門職等への意見の確認」というこれまでやや不明瞭であった部分の具体例の記載がありました。2024年4月から施行された「一部の福祉用具に係る貸与と販売の選択制」において必要とされている事項である為、詳細を記載致します。

医師やリハ専門職等の意見を求めることが望ましい具体例

• 進行性疾患（パーキンソン病、脊髄⼩脳変性症など）により状態の変化や悪化が起こりやすい場合
• 起⽴性低⾎圧等、⾎圧の変動の可能性がある場合
• 認知機能の低下や高次脳機能障害により用具の使用や操作が難しいと考えられる場合
• 関節に著しい拘縮や変形がある場合
• 著しい感覚障害がある場合
• 骨の脆弱性が疑われる場合
• 四肢に欠損がある場合
• 著しい筋⼒低下がある場合
• 筋緊張の亢進や低下、変動がある場合
• 全身等に痛みがある場合
• 転倒のリスクが高いと考えられる場合

• からだが極端に大きい又⼩さい場合
• 皮膚の脆弱性が疑われる場合
• 浮腫など、循環障害が考えられる場合
• 嚥下障害がある場合
• 介護者に対する指導に留意が必要と考えられる場合等
• 重度の視覚障害の場合

周知されているとおり、今回購入選択が可能となった品目は「固定スロープ」、「歩行器（車輪付きは除く）」、「歩行補助杖（松葉杖を除く）」と歩行支援や転倒防止に繋がる品目です。
導入を検討する際には上記具体例の赤字で示した部分を参照して医師・リハ専門職からの意見聴取、ないし主治医意見書から可能な限り医学的な情報を収集頂けるとケアプランに反映させるにあたり適切な内容となります。